福すけの音楽の森♪+α

楽曲紹介ときどき雑記

大学の奨学金を15年以上返済し続けている話(後編)

出典:illust AC

 

 

こんにちは。福すけです。

 

ここ数日は気候の移り変わりや睡眠不足が続いて疲れがたまっていたせいか、ブログを書く気力が湧かず更新が遅くなりました。申し訳ないです。

 

前回は大学入学のために奨学金を借りたものの「返すのがめちゃくちゃ大変!」だという話を中心にさせてもらいました。今回もその続きを。

 

まだ読まれていない方はよろしければ前編もどうぞ。

fukusukee.hatenablog.com

 

大学では、授業や行政書士の勉強に加えて一時期は部活も頑張っていましたが、それ以外で目立った活動といえばバイトや仲の良い旧友と遊ぶくらいで「大きな目標に向けて積極的に何かをする」みたいなことは、ほぼなかったと思います。

 

ただ、特別なことではないですが、「読書」「ラジオ」にはかなり夢中になっていました。

 

本はマンガ以外ほとんど興味がなかったのですが、母から読むように言われていたので、よくわからずも川端康成の「雪国」から読み始めました。

 

その後も色々な作品に触れ、あまり多くはないですが、大学4年間で100冊以上は読んだと思います。

 

読書を始めて良いことはたくさんありましたけど、やっぱり「本の楽しさがわかった」ことが一番嬉しかったことですかね。

 

ラジオの方はFMを中心に聴いていて、特にJ-WAVE(東京のFMラジオ局)」は、読書と同じくらい僕の人生に新しい風を吹き込んでくれた存在かもしれません。

 

J-WAVEは洋楽やワールドミュージックをメインに流す局なので、当時洋楽にハマり出した僕にはぴったりでしたし、番組ナビゲーターも魅力的な人たちばかりで本当に大好きでした。

 

また、世界の様々な国を取り上げる番組もあって、外国の言語や文化に興味を持つきっかけを与えてくれたのも大きいです。

 

授業やバイトがない日はリアルタイムで朝から晩まで聴くくらいハマっていたので、今の僕が好きな音楽や本、芸術・カルチャーは間違いなくJ-WAVEの影響を受けていますし、自分の狭い世界を広げてくれたことには本当に感謝しています。

 

     ◇

 

そんな日々が刻々と過ぎ、24歳で大学を卒業して社会人となりました(2浪しているので)。

 

就職は4年生の時に公務員試験を受けて某警察学校に行くことが決まり、寮で半年間の生活が始まったのですが、入寮して2日目の朝に退職しました。

 

軍隊式の厳しい生活が自分の性格・性質に全く合ってなくて、「これはストレスにやられて○ぬな」と直感で思ったからです(警察官の良いイメージだけを見て進路を決めた悪い例)

 

入寮初日に惜別の思いで見送ってくれた母は、次の日に帰ってきた息子を見て、本当にびっくりしている様子でした。

 

母は僕が小学生の時に父と離婚して、慣れない勤めを続けながら懸命に育ててくれたのですが、そんな母に対して当時は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたし、僕自身も予定外の決断だったので、これからどうしていこうかと途方に暮れていました。

 

ただ、幸いにも警察学校に入る前に数ヶ月バイトをしていた警備会社から「また来ないか?」という話をもらい、復職させてもらうことにしました。

(警察学校には4月ではなく8月の入寮だったので、それまで寮生活にかかる費用を稼ぐため、地元の商業施設で施設警備のバイトをしていました)

 

その後も色々と辛酸を舐め、紆余曲折を経ながら今に至ります。

 

かけ足になりましたが、大学入学から現在までをざっと振り返ってみました。

 

      ◇

 

僕は奨学金のことで時々こんなことを考える瞬間があります。それは、

 

「高いお金を払ってまで本当に大学に行く意味はあったのか」

 

ということです。

 

奨学金はれっきとした「借金」です。

 

仮に4年制大学であれば「多額のお金を前借りして4年間の時間を買う」ということに等しいわけです。

 

僕の場合、約390万円分の元が取れたかどうかと言われれば、正直「取れてないのかな」という気持ちの方が今でも大きいです。

 

確かに大学に行って色々な人に出会い、学問、合気道、バイトなどを経験し、本やラジオの楽しさなどを知ることができたのは良かったですし、社会人で就職活動をしている時は「大卒」という肩書きが自分の助けになったことも何度かありました。

 

ただ一方で、大学で何かを最後までやり遂げたり、夢中で何かに打ち込んだものは特になく、目の前のやることに日々追われて、その合間にささやかな趣味を楽しむ生活、言うなれば

 

「サラリーマン的な大学生活」

 

を送ってきてしまったのかなとも思っています。

 

大学は小・中・高と違って、受け身ではなく自分からアクションを起こさなければ、友達を作ろうにも何かやりたいことをやろうにも、何も与えてくれない場所ですからね。

 

そういう意味では、「受け身的思考」のまま大学生活を終えてしまったことに後悔もあります。

 

まあ、今となっては大学に行く、行かないのどちらが正解だったのかはわかりませんけども、カッコいい言い方をすれば、

 

「あの時『大学に行くことが正しい選択だった』と信じてこれからを生きていくしかない」

 

ということなのかなと思っています。

 

     ◇

 

そんなわけで、奨学金にまつわる体験談をお話しさせてもらいました。

 

返済は想像以上に苦しいものです。

 

どんなに苦しい生活が続こうとも、奨学金の返済は「完了するまで」ずっと続きます。

 

僕の場合はまさにその典型で、大学卒業後に就いてきた仕事のほとんどが非正規だったうえ、ちゃんとしたボーナスももらったことがないので尚更きついという。。(ボーナスほしい 涙)

 

受けた奨学金は無利子が6割、有利子が4割くらいのもので、残額はまだ100万円ちょっとあります。

この金額をあと5年かけて返す予定になっていますが、有利子の方は返済期間が長くなればなるほど利子が膨らんできてしまうので、できれば2、3年以内にどうにかしたいと考えています。

 

ですので、もしこれから奨学金を借りて大学に行こうと考えている方がいれば、余計なお世話かもしれませんが、「最後まで返済する覚悟があるかどうか」について一度考えてみてほしいと思います。

 

そして、大学では自分から積極的に行動して、何でもいいので「自分にとって大切なものを1つでも見つけてもらえたらいいな」と思っています。

 

少し長くなりましたが、この話が誰かの参考になれば嬉しいです。